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ハウス食品といえば…!?

CORE21 玉名店 
2020.10.19

ミキティーのCMでおなじみのハウスシチューですか?それともバーモントカレー?フルーチェ?

いいえ、九州の出身ならば胸を張って、この商品名を挙げなければなりませんよ…

それでは本日も わたくし詩音が

とあるラーメンの歴史を

紐解いて行きたいと思います。

ハウス食品

カレー、シチューや香辛料の製造・販売が中心だったハウス食品は1973年にインスタントラーメン事業に参入し、「ハウスシャンメン しょうゆ味」や「ハウスたまごめん」、「ハウスつけ麺」などのヒット商品を発売していたのですが、いかんせん九州ではシェアが低かった。ハウス食品のインスタントラーメンは同社福岡工場にも製造ラインが設けられていましたが、1978年、当時の福岡工場長が「社員が食堂でハウスのラーメンを食べない。九州人に醤油味は合わない。九州人は豚骨味が好みだ」と当時のハウス食品福岡支店長に直談判しました。その結果、「うちでも九州で売れる製品を作ろう」と支店長の提案でハウス食品も九州風豚骨ラーメンの開発に乗り出すことになります。

ハウス食品の営業・開発担当者は九州内のラーメン店を食べ歩いたり、九州の主婦にスープの試食を行ったりして、そう!我々が幼き頃から親しんできた「うまかっちゃん」が誕生するのです。開発チームは全員九州出身者。「うまかっちゃん」は博多弁で「おいしいんだよ」の意で、福岡市出身の西島伊三雄氏がネーミング。博多祇園山笠をテーマにしたパッケージデザインも西島氏が手掛ける。そして、これは裏話。ネーミングの第一候補として「こらうまか」も上がっていたみたいです。

※袋を触ってみると…

我々は全国区の商品だと思っていた「うまかっちゃん」は 実は福岡工場のみで生産されていました。また2016年8月のリニューアルまでは商品パッケージにハウス食品のロゴマークが付いていなかったのですが、これは発売当初「ハウスと言えばカレー、シチュー」のイメージが強かったことと、基本的にハウス食品の名前を出さないというコンセプトのもとで製造・販売していること、「九州のラーメンはうまかっちゃん」と位置付けて市場に定着させたかったという意味であえてロゴを外していたのだとか。2016年8月8日から順次販売されているリニューアル後のパッケージには、ハウス食品のロゴが初めて挿入されています。

「うまかっちゃん」は現在における「ご当地袋麺」の草分け的存在であり、「うまかっちゃん」のヒットでインスタントラーメンの同業他社も九州限定の豚骨ラーメンを次々に発売するようになったそうです。「うまかっちゃん」はただ単に美味しいだけではなく、実は全国に九州豚骨味の魅力を轟かせた立役者だったのです。

「うまかっちゃん」の歴史を知り得たことで、九州の主食を さらに美味しく味わって頂ければ幸いです。

サッポロ一番みそラーメン推しの詩音でした。


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